原作・泰 三子先生
スペシャルインタビュー
スペシャルインタビュー
【後編】
川合や藤、源、山田など、個性豊かなキャラクターたちは、実際のモデルがいたのでしょうか。

原則、モデルになった人物が特定されないレベルまで、キャラの設定は変えています。 でも、「山田」だけが、期の近い先輩の刑事さんそのままです。現職時代、私はその人にたくさん叱られたので、今でも一番恐れている先輩です。 でも、「モデルにしている事が先輩にバレたら、滅茶苦茶怒られる」と、ビビりながら「山田」を描くスリルが、途中からなんかクセになってきたので、これからもギリギリを狙って描いていこうと思っています。
アフレコをご覧になった感想を教えてください。
(キャストさんの演技の印象についてもまじえつつご回答お願いできますと幸いです)
川合役の若山詩音さんは、普通の会話でさえ面白くしてしまう、
アニメ「ハコヅメ」のムードメーカーです。幼さと大物感が同居する、不思議な魅力がありました。
ペア長となる藤役の石川由依さんも、すばらしかったです。藤のセリフは大体汚いので心配でしたが、石川さんが演じてくださる事で、全部ご褒美になっています。本当に絶妙なさじ加減の素敵な藤です。
源役の鈴木崚汰さんは、「艶っぽくてなんか強そう」な声が、源のイメージにピッタリでした。お会いしたら物凄いマッチョで、強そうな声に納得しました。
山田役の土屋神葉さんは、関係者から「下ネタのイントネーション」について高い評価を得ていました。お会いしたら物凄い上品な青年で、なんか申し訳なかったです。


泰先生ご自身は、登場人物たちでいうと誰に近い警察官だったのでしょうか。
私は何の特徴もない地味な人間で、漫画に出しても全く面白くないので、作品内に近い登場人物はいません。1人で黙々と仕事をする根暗なタイプで、勤務中は口数も多くなかったと思います。 ですので、漫画を読んでくれた知人から聞く、最も多い感想は「あんた汁男優なんて言葉、知ってたんだね」です。

アニメ化を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。
描いたこちらが「そんなレベルで分析すんの・・」とちょっと引くくらい、熱意のある皆さんでアニメを作り上げてくださいました。お陰様で、「自分の脳内の妄想を映像として味わう」という稀有な体験ができました。 テンポの良い話運び、美しく躍動感のある作画、「言わせるのが申し訳ないような下世話なセリフ」でも全力で演じるキャストさん達のプロ根性が溢れた、アニメ「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」どうぞお楽しみください。

